【プレスリリース】行政書士が「怒らず、責めず、文化を伝える」多文化共生ツールを無償公開——Cross-Culture Card(CCC)

※本プレスリリースは2026年5月14日に配信したものです。
配信元:https://press.portal-th.com/archives/50282


在留外国人が約350万人に達した日本で、「外国人に伝えたいのに言えない」という構造的問題を解決するWebツール「Cross-Culture Card(CCC)」を、行政書士阿部隆昭が無償公開した。日本のマナー100項目の和英併記カード(Vol.1)と、外国人への共感を英語で伝える40フレーズ(Vol.2)で構成され、音声読み上げ機能を搭載している。

■ 日本人が外国人に「何も言えない」構造的理由

日本の在留外国人数は約350万人に達し、電車・飲食店・マンション・職場など日常のあらゆる場面で文化の違いと接触する機会が増加している。

しかし多くの日本人は、外国人の行動に違和感を覚えても「注意したらトラブルになる」「英語で伝えられない」「相手の文化を否定しているようで気が引ける」という理由から、結局我慢することを選んでいる。

行政書士として13年間、外国人雇用・在留資格の実務に携わってきた阿部隆昭は、この問題を個人の気弱さではなく「構造上の欠陥」と捉えた。適切な英語表現も、文化背景を説明する語彙も、瞬時に提示できるツールも用意されていない状態で「うまく伝えなさい」と言われても、できるわけがない。

また、外国人が「マナー違反をしている」のではなく「そのルールを知らない」だけである場合も多い。海外では日本と逆のルールが標準である文化圏も多く、「知らない」に対して有効なのは注意でも我慢でもなく、情報の提供である。

■ Cross-Culture Card(CCC)の設計思想と機能

Cross-Culture Card(CCC)は、怒りの代わりに差し出せるカードとして設計されたWebツールである。責めない、否定しない。「あなたが悪い」ではなく「日本ではこうなっている」という情報提供の形をとることで、相手の尊厳も自分の尊厳もどちらも守られる。

Vol.1(マナーを伝えるカード)は、電車・バス、歩行、公共施設、店舗、温泉、食事、ホテル、住宅街の8カテゴリにわたる100フレーズを和英併記で収録。音声読み上げ機能を搭載しており、「読み上げる」ボタンを押すだけで英語が流れる。スマホの画面を相手に向ける必要すらなく、自分の手元で音声が代わりに伝えてくれる。

Vol.2(共感を伝えるカード)は、服装・言葉・マナー・雰囲気の4カテゴリ40フレーズを収録。設計の軸は「一人称で伝える」こと。「あなたはすごい」ではなく「私が嬉しかった」という形をとることで、上から目線にならずに気持ちが届く。

両ツールはアプリではなくWebページであり、iPhoneはSafari、AndroidはChromeの「ホーム画面に追加」機能でスマホアイコンとして登録でき、ワンタップで起動できる。追加費用は一切かからない。

■ 多文化共生の議論に欠けている視点と、今後の展開

阿部隆昭は、多文化共生の議論が「外国人への配慮」や「日本社会の変容」に収束しがちな点に対し、その前段階として「日本人が自分を守るための手段を持っていない」という問題を指摘する。

我慢を積み重ねた人が共生に向かえるはずがない。CCCは外国人を管理するツールではなく、日本人が消耗せずに済むための構造である。個人の優しさや忍耐に依存するのではなく、「伝えること」を仕組みとして持つことが持続可能な共生の前提となる。

人口減少と労働力不足が進む中、外国人との共生は選択肢ではなくなりつつある。CCCは制度でも政策でもなく、今日この瞬間から使える現場レベルの実装として位置づけられている。

今後は北区議会・東京都の多文化共生担当部署への持ち込み、および教育機関・地域コミュニティへの展開を予定している。

Cross-Culture Card Vol.1(マナーを伝えるカード):https://abetakaaki.com/cross-culture-card/
Cross-Culture Card Vol.2(共感を伝えるカード):https://abetakaaki.com/cross-culture-card-plus/

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